KASOUKEN  一般社団法人  火 葬 研
 ASSOCIATION OF RESEARCH INITIATIVES FOR CREMATION,FUNERAL AND CEMETERY STUDIES
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 トリビア‐火葬場

  地味過ぎた!派手な演出に変更したフランス・グルノーブルの火葬場
                              火葬場(内部空間)/フランス

フランス・グルノーブルの火葬場は郊外の山の斜面を利用して造られている。1986年に建設され、火葬炉2基、礼拝堂1室、待合室2室と待合ロビーで構成されている。夜8時まで火葬を行い、1日12体の火葬が可能である。
設計者の提案が各所に盛り込まれ、周辺の景観にあわせた勾配屋根となっており、礼拝堂や待合室は外部の景観を取り入れた空間デザインとなっている。
柩は地下の搬入口から運ばれる。1階の礼拝堂にはリフトで上げられる。お別れの儀式が終わると柩は土葬されるように地下に下がり、火葬炉前に運ばれる。

柩安置台は当初は石貼りのシンプルなデザインであったが、その後責任者の発案により、LEDで装飾され光の演出が行われるようになった。評判は良いというお話しでした。


葬送デザイン部会 T



  家具もタペストリーも明るく、
            ラテンの国の火葬場の待合室
                              火葬場(内部空間)/フランス

明るくて陽気なタイプの人のことを、よくラテン系とかラテン気質とか言います。
「ラテン系」ってずっと何となくブラジルなどの中南米やイタリア人のことだと思っていたたが、フランス人もラテン系に入るとのこと。火葬の際についつい感情が高ぶってしまうようである。
そのため柩が火葬炉に納まる様子は、待合室でTVのモニターでみるようになっている。その際、火葬がどういうものかといったビデオも見せるが、柩が収まる瞬間以外は、自然の景観などを流し、ショックを和らげるようにしている。
待合室には赤いソファが置かれ、大きな花が描かれたカーテンが使われるなど、落ち着きを求める日本の火葬場の待合室とは異なり、明るい暖色系の色調の室内となっている。
当日骨壷を受取る場合もあるが、時間を空ける場合が多い。特に関係が深いとショックを受けことになるため、配偶者が亡くなった場合などは、2日後に遺骨を渡すケースもある。
そのため敢えて明るい室空間にしているのかも。


葬送デザイン部会 T



  木立ちをイメージしたコンクリート製柱が並ぶ
                 ドイツの森の火葬場
                               火葬場(内部空間)/ドイツ

ベルリン郊外にある、緑豊かな墓地に併設されたバウムシューレンヴェク火葬場は、東西ドイツ統一後の1998年に完成した。ベルリン市が管理する緑豊かな墓地の中にある。
打ち放しコンクリート造の一階中央は、木立をイメージした29本の丸柱が乱立した空間となっている。木立のホールと呼ばれ、天井のトップライトから木漏れ日のように光が入り込む。この空間で会葬者は葬儀の前後に集まり、木立の中に隠れ、語り合い、悲しみ、別れを告げるための道を見つけ出している。
木立ちのホールを取り囲むようにある礼拝堂は遺族の状況に応じ、様々な悲嘆とお別れに向かうことになる。祭壇の背面はガラス張りとなっており、周辺の緑が借景として取り入れられている。自動化されたルーバーは、太陽の光を調整するとともに、室内からの景観に変化をもたらしている。
外部の緑を室内に上手く取り入れた、森の中の雰囲気が感じられる火葬場である。


葬送デザイン部会 T



  火葬炉がモニュメントのように並ぶ火葬場
                             火葬場(内部空間)/デンマーク

デンマークのコペンハーゲンには2ヵ所の火葬場があります。
そのうちの一つビスベアウ火葬場は2003年1月に供用を開始しました。旧火葬場からある門をくぐると、低木の緑の中の空いた空間に建物が配置されています。
炉室部分のみ高くはなっていますが、レンガの外壁の箱形を切り抜いた、細長い低層の建物とし、窓のスリットと中庭の構成が明るい室内空間を作り出しています。
曲面の天井のハイサイドライトから光が降り注ぐ明るい炉室に、銅板のカバーで覆われた火葬炉が4基、まるでモニュメントのように並んでいます。日本の火葬場の様に機械室といった雰囲気は全くありません。
この火葬場はそこで働く人の労働環境も配慮されており、中庭に面した明るい監視室に、休憩室も設けられています。


葬送デザイン部会 T



  火葬のしくみ            火葬場(専門技術)/日本

火葬炉設備は、排ガスなどの燃焼性能だけでなく、葬送のための設備としての性能も要求されることになります。
火葬炉本体は主燃焼室と再燃焼室から構成されます。主燃焼室は遺体や柩を燃やす部屋です。再燃焼室は主燃焼室からの排ガスを再燃焼させ、完全燃焼を図ることにより無煙無臭化を図ります。再燃焼室から出た排ガスを冷却し、集塵装置で除塵を行ったあと、誘引排風機によって排気筒から強制排気されます。
高い煙突が必要ないため、今の火葬場には煙突はありません。

排気はどうなの?という疑問がありますが、排気筒から排気されています。
排気筒は建物に上手くデザインされているため、外からは見えない様になっています。


葬送デザイン部会 T



  世界の火葬炉の形式         火葬場(専門技術)/世界

日本の火葬炉は、遺族や会葬者が収骨を行うことが前提で、焼骨をなるべくきれいに残すように燃やします。のど仏が残るかどうか気にする方も多いです。
火葬炉の形式は台車式が多く、それも1体ずつ火葬を行うバッチ式です。台車上で火葬を行い、台車が移動するため、焼骨がきれいな形で残りやすいといった特徴があります。

日本以外の国の火葬炉はどうでしょう。ほとんどの国が効率的な観点から連続的に燃やす固定床式となっています。
柩を直接火葬炉に納め、焼骨は掻き棒で掻き出し、下にあるボックスに落とされます。焼骨を搔き出すと、直ぐに次の柩を納めます。

一見同じように見える火葬ですが、火葬炉には大きな違いがみられます。


葬送デザイン部会 T



  大きな扉、開けてみませんか?      火葬場(専門技術)

この写真、人間が小さいのではありません。扉が大きいのです。
幅約3m、高さ約5mのこの大きな扉の奥は、火葬炉の炉室へつながっています。
当然、この大きな扉は人間の出入りのための扉ではなく、炉の搬出入のための扉になります。
大きな扉を見ると無性に開けてみたくなるのは私だけではないはずです。
この扉もずっしりと重みのある、開け応えのあるいい扉でした。


葬送デザイン部会 K



  庭がつくりだす別れの場         火葬場(内部空間)

平成29年度から供用開始となった斎場の施設見学会へ参加させていただきました。私が特に惹かれた点は庭の風景でした。桜の庭、登庭、四季の庭、そして写真の中庭(静寂の庭)。待合空間から臨む庭の風景は、故人との最後のひと時を心安らかに過ごせる空間として、施設整備方針の一つ「別れの時を静かに感じられる場」の醸成に寄与していると感じました。

晴天の陽射しが降り注ぐ日中の見学会でしたが、夕暮れ時の庭が作り出す風景、そして冬時の日の短い季節、陽が落ちた後のガラス越しに臨む庭の風景と、ガラスに反射するご遺族自身の姿を想像した時に、別れの時間をデザインすることへの興味を改めて感じさせられました。


葬送デザイン部会 K




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